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同人ゲームやフリーゲームはもちろん、ゲームデザイナーを目指す人、これからゲームを作りたい人、今もゲームを作っているがなかなかうまくいかない人向けの、ゲーム開発に関するブログ。

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分類

 小物

処方

 経験がない事に対して延々と持論を語り続ける。聞いている時間が無駄になるが、同じように経験が無い人間の集まりの中心になりやすいため無下にすると後々面倒になる。適当に相槌を打ちやり過ごすこと。

概要

 特に芸術の分野で良く表れます。絵を描いたことが無いのに絵のアドバイスをしたり、彫刻を掘ったことが無いのに彫刻のアドバイスをしたり、写真を撮影したことが無いのに写真のアドバイスをしたり、と言った具合に、とにかくアドバイスをして優越感に浸りたい類の人物です。ゲーム関係では上級者様とか呼ばれる事もあります。

 やったことが無いと書きましたが、人に見せていないだけで趣味以下でかじったことが有る人が多いです。大抵の場合は鑑賞側に回りますが、これも「この芸術が解る自分が凄い」と鑑賞している自分に浸っているだけで、作品の良し悪しは関係ありません。他人の評価が高いものが良い作品で、他人の評価が低いものは悪い作品と差別的に考える傾向を強く持ちます。

 アドバイスを行おうとする対象を常に求めており、往々にして駆け出しの新人作家等に話しかけては持論を展開します。割と長年そういう事を続けているので、業界ではそこそこ有名な場合があります。創作活動を長年続けそれなりに名前の売れた人は基本的に腰が低いため、こういった人にもきちんと挨拶をします。高名な人がきちんと挨拶する姿を見て、駆け出しの人はこの人は力のある人だと誤解します。(アドバイザー本人はコネがあると勘違いし優越感に浸る)

 ボランティアの無給スタッフとして参加することも少なからずありますが、スタッフとして参加することが目的であり、催し物の成功が目的ではないためほとんどの場合が足手まといとなります。ただし、本人からしてみれば「タダで使われてやっている」という認識を強く持っています。また、お金は成果に対する報酬ではなく拘束時間に対する対価と考えるため、たとえ報酬を用意したとしても本人は成長しません。ここを見抜けず重用すると、水面下でのトラブルが広がっていき、大きな問題となって表面上に現れることになります。深入りさせてはいけません。

 逆に言うと、創作物においては深入りさせた方が面白い展開になります。 ちなみにこじらせると詐欺デューサーにクラスチェンジします。

 登場させる際には最初からイヤミな人物としては登場させない方がいいでしょう。腰が低く、人当たりのいい好感触を持たせておき、徐々に徐々に口出しをするようにしていくと良いでしょう。他のNPCで大物と挨拶をするシーンなどを入れてもいいと思います。ただし、挨拶をされた大物から彼を語るシーンは避けたほうがいいでしょう。大物の側は役立たずであると見抜いていますし、それと付き合う人はトラブルの種なので避けようとします。主人公サイドの反感が明白になった段階でアドバイザーの評価を語らせると効果的だと思います。

 仲が良くなるにつれて余計なアドバイスで色々な作品にケチをつけたり、大物の作品で主人公の評価が内心では低いものを絶賛したりと、この人解ってないんじゃないかと言う面を徐々に見せて、PLとPCをリンクさせると面白いでしょう。最終的には人間関係をこじらせる元にしてやれば、お囃子以上の存在感を出してくれると思います。
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類似キャラ

  • ドクターミンチ(メタルマックス2)
  • バトー博士(メタルマックス2)
  • 豪徳寺博士(改造町人シュビビンマン)

分類

 小物

処方

 保有している技術面に関しては優秀で色々なものを作る。ただし、それ以外で問題を抱える事が多い。大きな問題に発展することは少ないが暇になると何かしらやらかすので、常に作業を与えるか、必要以上関わらないこと。

概要

 メインの役柄として登場するよりも、サブイベント的な役割とした方が活躍が期待できます。単発で登場したり、ずっと登場するが開発担当であったり、この人本人よりも、この人が作ったものが解決の対象になったり手助けになったりする、ギミックとしての役割をもつタイプです。

 基本的には技術面では優秀だが、善悪よりも技術で出来る事を優先する傾向を強く持ちます。よって、倫理観を無視することが多々あり、意図せずして法を逸脱してしまいがちです。本人は可能だから作った程度の認識であり、それが悪い事だとは思っていません。よって、周囲から注意された際もその理由、原因については把握できず、再び全く同じ問題を起こすことが有ります。

 トラブルに発展した際には話を聞いてもらえないと憤慨しますが、どちらかと言うと話を聞かないのは本人であり、これも技術を優先するが故に出来るけどやってはいけない事が分からないためです。

 技術を優先的に手に入れてしまったため他者とのコミュニケーション能力に問題があり、関係者が3人になると必ず問題を頻発させてしまいます。根本的には善良な人間で悪事をわざと働く悪人ではないのですが、知らず知らずのうちに悪事を行う事が多く、それが周囲の反感を買う事もしばしばあります。よって、一人でぽつんと配置されている場合が多くなります。
 
 メタルマックス2のドクターミンチやバトー博士、改造町人シュビビンマンの豪徳寺博士がこれに近い人です。 友達になりたくない空気の読めない人物として登場させ、強力なアイテムを製造させるが以後は関わらないといった、システム的な一面の強いNPCとして活躍が期待できます。
昨日書いた内容を、もう少し他の人の作品に使いやすいようにならないかと思いまして、以下のような形に書き直してみました。

類似キャラ

  • ハラグーロ(げんしけん)

分類

 中ボス

処方

 主人公らにプロデュースしてやると話を持ち掛け、金銭を巻き上げようとして来る。証拠や義理を好む傾向があるため、外堀をしっかりと埋め、追い払うような行動を心がけること。

概要

 オープニングで何らかの形で巻き込まれ、それから逃げるような形式で登場させると面白くなると思います。胡散臭い人物として登場させ、イベント的に扱うよりも主人公らが解決するべき問題として登場させてみて下さい。PC自身もしくはヒロイン格のNPCが抱えるトラブルとして好ましい相手です。

 相手に自分自身を信じ込ませるため、肩書や法解釈による縛りつけを好みます。基本的には自分よりも権力が強い相手を利用し、対象を支配し続けようとします。そのため、期限を切る事を非常に嫌がります。

 権力の強さが強制力の源となっているため、言動には様々な誇張が見られます。もし、主人公との共通の接点がある場合、自分を大きく見せようとしてその共通の接点との良い思い出や、共通の接点よりも自分の方が上だと言うようなマウンティングをそれとなく行います。もし何らかの対処を行う場合、残せる記録はなるべく残し、必ず2名以上で対応に当たらせましょう。対決する準備が整わない状態で一人で立ち向かうと、交渉時の威圧に負け事態の悪化を招きます。同時に問題提起の段階では一度は一人で立ち向かわせて負けておくと物語としては盛り上がるかと思います。

 権力の誇張を好むがゆえに、対象との口裏を合わせることが出来きません。往々にして挨拶を交わした程度にも関わらず友人以上と言うようなハッタリをしてくるため、その権力者本人に問い合わせることが出来れば、次々に嘘が暴かれていきます。もっとも、その権力者本人と話すためのハードルが高い場合があり、これをいかにして乗り越えるかはドラマと成長を表現するにはいい題材となりえると思います。

 対決に当たっては、とにかく主人公側は要求を曲げないようにしましょう。少しでも曲げるとそこを拡大解釈してつけ込んでくるので注意が必要です。このタイプは、一見理路整然とした交渉の展開を行いますが、内容を一つ一つ冷静に見るとむちゃくちゃな展開をしています。そのため、条件を多少緩めた際にマシに思えてしまう心理作用を大いに活用する傾向が強く、緩めた内容が再びむちゃくちゃなものでも、対話の相手を同意に導き成立させてしまうことが有ります。

 契約や書面による縛りつけを好むので、その契約を破棄させる内容であったり時間切れの際に更新させない展開等の解決方法が読み手としても面白い展開になると思います。
人生、生きていると何かしら色々なハプニングに遭遇します。この時に体験した話は、後々笑い話になったりしますが、同時に物語の中でも一番大事な損を与えるキャラクターの元となりえます。

 例えば、昔こういう事件がありました。とあるバンドに誘われ加入すると、突然プロデューサーを名乗る人物を紹介されます。そういうバンドなのかと考え、それなら失礼になるからとこちらはそれまで組んでいたバンドを一旦止めて取り組んでいたのですが、ある日の深夜に呼び出しを受けました。曰く……。

「皆忙しいところ集まってもらって悪いな。こいつが金払いよれへんねん。言うたってくれや」

 当然寝耳に水の話です。
「金? どういうことですのん?」
「実はこんな契約交わしとってな」

 と見せられた一枚の紙きれ。……そこには要約すると、「プロデュースしたるから金よこせ」と。端的に言うとプロデュース詐欺と言うやつです。

 この後、契約を結んだ本人はなんやかやと裁判で争い一応勝利するのですが、その過程でなぜか支払いがこちらに来ると言う謎の事態が発生しました。今思うと一銭たりとも支払う義務はないのですが、当時、まだ契約に関して無知だったのとバックにヤクザがいる等と言う脅し(まぁ、実際ヤーさんだったんですけど)もあり、渋々支払っていたことが有ります。

 渋々とはいえ、巻き込まれた形なので最初に契約した人間の期間だけそのバンドが続くと思っていたら、その後も平然とライブ(しかも採算の合わないもの)を入れるなど、たかる気満々だったので、恩師やライブハウス、先輩などに相談し、バンドメンバーと口裏を合わせ、なんとか逃げる準備を整えるに至りました。そして解散する旨を伝えた際、さらに80万よこせと意味の解らない事を言って来たので、一応用意するだけ用意しました。しかし、このお金はお前には絶対渡さんと深夜のファミレスでバトルをし、勝利してやっとこバンド解散と、そういう出来事がありました。

 この後、採算の合わないライブはすべて個人で引き受け、ライブハウスとの交渉や事情説明をへて、なんとかトントンぐらいまでは持ち直すことができました。なお、本当にヤクザを連れて楽屋に乗り込んでくるなど、常軌を逸した行動をしてきましたが、世の中、こういう脅しをする人間には冷たいもんでして。ライブハウス側がヤクザは追い返してくれましたし、連れてきた本人とも話し合いで決着をつけました。また、これがきっかけで彼は数店舗のライブハウスから出入りを禁止され、以後関わりは一切ありません。

 軽く分析を行うと以下のような特徴がみられます。

・権力や立場、肩書に執着する。
・自分自身を大きく見せたがる。
・ 実力は大して無い。

権力や立場、肩書に執着する。
 これらを交渉に持ち込むことも多くみられます。最初にプロデューサーを名乗ったのもこの肩書によるハッタリ効果を狙った物で、それ以外にもヤクザを実際に連れて来たり、ペラ一枚の契約書に割り印など手の込んだ儀式を行ったり、空気作りによる交渉、特に脅す方面への封鎖と言うものに非常に長けていました。

 また、半端に恩を売るために、気まぐれに巻き上げたお金を返したりもしていました。今だと、加藤沙里が狩野英孝に対して行っていた脅し行為がほぼほぼ合致しています。

自分自身を大きく見せたがる。
 とにかく派手好きで、ハッタリを効かせようとする傾向が強い人でした。わざわざ黒塗りのベンツにスモークを入れたり。また、過去付き合いのあったバンド名などを挙げて偉そうにしていましたが、残念ながら自分の方が顔が広く、逃げるにあたって外堀を埋める際にそのバンドのメンバーとも直接確認したところ、嘘である事が判明しています。

実力は大して無い。
 マイクの音量調整ができるなどと豪語してイコライザーを毎回いじっていましたが、正直いじらない方がハウリングを起こさないのでかえって邪魔でした。また、紹介される人脈のそのことごとくが自分の知り合いと言う体たらく。やらせてみると大したことは出来ないのがこの手の人間の特徴です。実績や残した作品よりも人脈を自慢する人は信じてはいけませんが、こういう人を表現したければとにかく人脈を自慢させるといいでしょう。

 一番面白かったのは、バンドロゴを送ってきたときの一件です。フォトショップでデータを送ったからという事でファイルを確認すると、拡張子がPDFになっていました。アクロバットリーダーの拡張子であって、フォトショの拡張子ではありません。なんでPDFなんですかと電話で聞いたところ、「お前なんも知らんな。ええかよう聞けよ」からはじまり……。

「(P)フォトショップ」
「(D)データー」
「(F)ファイルやないか」

 と真面目な声でのお返事。きっと電話の向こうでドヤ顔だったのでしょうが、言われた側は笑いをこらえるので必死でした。表情の伝わらない電話で良かったとつくづく思いますが、この手合いは間違いを指摘すると変にキレるので、「へー知りませんでした」と回答をして電話を切りました。

 一度知った事に対する思い込みが強いのもこの手の人間の特徴で、それが間違っているか、正しいかは些細な問題でしかありません。先に納得したほうを優先する傾向を非常に強く持ちます。

 こういった事例は体験しないに越したことはありません。しかし、折角架空の世界を創作し、体験してもらうのがゲームなわけですから、そこに悪人がいた方が物語が盛り上がるのも間違いありません。一つのサンプルとして参考になれば幸いです。

この文章を読んでいる人の中で、もし、ドラゴンボールの孫悟空が実在の人物だと思っている人が居たら、精神科の先生のご厄介になった方がいいかもしれません。ドラゴンボールに限らず、創作で作られたものはすべて嘘なんですよね。つまり、作家は嘘をつく仕事です。

 のび太くんは実在しませんし、カイジと電話番号を交換して通話した人は居ませんし、ミナミの帝王に借金を返済している人も実在しません。空条丈太郎も実在しませんし、ほむほむも、サザエさんも、ルフィも、コナンも、白波五人衆も、熊五郎も、八五郎も、ヨヨも、オベロンも、皆実在しません。架空の人物です。

 写真にしても、ピントを合わせるためその周辺はぼやけるが、ピンボケした葉っぱやベンチがそのままの形で元の場所に存在することはありません。テレビのバラエティにも必ず編集と言う手が入ります。カットされた部分は本来無かったわけではありませんし、編集のしようによっては発言者の本来の意図を歪めて伝える事も出来ます。生放送であったとしても出演者の選択によっては思想を偏らせ、嘘の内容をさも事実のように誘導することが出来ます。

 500円硬貨にしても、それは実際の所、装飾が施された鉄の塊でしかありません。500円硬貨が500円の価値が有るものとして流通しているのは、日本国民全員が、法律によって保護されたその嘘を心の底から信じ込んでいるからです。

 結局の所はどういった内容の嘘で相手を騙すかでしかありません。

 架空の人物が結婚することで幸せになる嘘をつきたいのであれば、この人が幸せになって欲しいと願ってもらうために、不幸を背負わせます。その不幸の中でも諦めなかったり耐えたりしている姿をみて同情を植えつけてから、結婚して幸せになる。その幸せを得る過程で、この子が自ら手を下していけばそれはそれで面白い作品にはなると思うが、いじめていた人たちが何かしら不幸な目にあったり、その境遇を救い出してくれた人を作ったりします。

 どうやってその嘘を信じ込ませるか。その為の舞台背景を作っていく作業が設定を作ったり、キャラクターデザインだったり、架空の歴史だったり、架空の国だったりする訳です。そして出来上がってきた嘘の中に、ちょっとした事実や現実を盛り込んでみると、受け取り側はその嘘を事実だと誤認するようになります。

 創作の嘘の中に現実を上手く盛り込んだ例としては民明書房が挙げられるでしょう。引用という現実に用いられる手段によって、引用されるのであればあるに違いないと思わせることに成功しました。似たような事をライブでもやったことが有り、「民明書房から本が出版されます」と言って適当な本を一冊掲げるだけで、見ていたお客さんは本当に本が出ると勘違いしました。民明書房と言えば嘘出版社と、知っている人は知っているがそうでない人は架空の会社名であっても説得力を持ってしまいます。

 嘘が一定期間事実であるかのように報道され、その嘘をつき始めた人物が死去したりした場合はその嘘の真偽が解らなくなってしまい、事実だと言う人、嘘だと言う人の間で論争がおこることが有ります。デリケートな話なので自分の立場での見解ですが、これに類する嘘、創作活動は、従軍慰安婦問題や南京大虐殺、フィリピンのタサダイ族などが挙げられます。

 人間、嘘を好む傾向にあります。実際にあるものよりも、自分が感じたものを事実だと思い込みたがります。便宜上「真実」と呼び区別しておきますが、人は「真実」を語る際、物証や証言の出所の検証を行いません。自分でついた嘘でさえも利用することがあります。証拠を用いずに「真実」が語られ、それが説として成り立っているものが、例えば古代宇宙飛行士説であったり、様々な陰謀論であったり、UFOや幽霊、あるいはJASRACのデマなどもこれに属します。

 歴史を扱ったものでも、詳細が細かくなれば細かくなるほど嘘が紛れ込んでくることになります。そして登場人物に何か苦難があったりすると、共感し、その嘘を信じ込み、疑似体験し、感動を覚えます。上手い嘘ほど人を動かします。逆に特にこれと言って苦難の存在しない金太郎が挙げられますが、金太郎のお話はその内容を知っている人って極端に限られています。土地の名士をたたえるだけで嘘の練り込みが甘く、面白くないからです。

 よって今から何かを創作する場合、その嘘はどう人を動かすのか、と言う目的を明確にしておかないとどれだけ大作を作ったところで、金太郎の二の舞になってしまいます。逆に言えば、自分が今から嘘をつくと明確に理解していれば、嘘の真実味を大きくしていく事が出来るようになります。

 誰かに嘘を話す時にその周辺の人物と口裏を合わせるように、舞台背景という表には出ない嘘を積み重ねていけば、少なくとも金太郎よりは面白いと言ってもらえるモノが出来るのではないかと思います。
  
プロフィール
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色々ありすぎでどれを名乗ろうか
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自己紹介:
素材屋GY.Materialsを運営。
TRPGや同人ゲームなどを制作。イベントプロデュース等。
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