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同人ゲームやフリーゲームはもちろん、ゲームデザイナーを目指す人、これからゲームを作りたい人、今もゲームを作っているがなかなかうまくいかない人向けの、ゲーム開発に関するブログ。

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2021/11/01 (Mon)
Papers, Please

損のデザイン

限定された期間
 あり
リソースの管理
 あり
明示された選択肢
 あり

分析と感想

 Papers, Pleaseはアルストツカと呼ばれる架空の社会主義の国で、国境の審査官となり入国希望者の審査をするゲームです。限られた制限時間の中で書類を確認する作業が非常に楽しいゲームで、実況動画なども多数存在します。

 いくつかの要素に分けられるのですが、ゲーム自体は2種類のゲームの複合と言っていいのかなと思います。まず一つ目は書類を審査していくゲーム。

 制限時間内に入国希望者の書類をチェックしますので、限定された期間が明確に存在します。また、間違い等に関しては2回まではセーフですし、シナリオ上、意図的に間違える事も可能であるため、ここはリソース管理として良いと思います。そして明示された選択肢ですが、これは当然入国の可否を決定する権限ですね。

リスクとリターン

 桜井政博氏曰く、ゲーム性とはリスクとリターンとのことです。

 リスクとリターンに着目した場合、ゲームの面白さを本当に引き出しているのはメインパートである書類審査ではなく、業務終了後の家族の健康管理です。書類審査だけだと実はあまり面白くないんですね。

 書類審査のゲームに挑むための動機付けが終了時に暖房を削るか、食費を削るかという選択肢、そして今の手持ちのお金と家族との健康を天秤にかけると言う形で30日生き延びる。実は健康管理と書類審査、この2つのゲーム性の複合体がPapers, Pleaseの面白さの正体です。

 家族の健康を維持するためにはお金を稼がなくてはいけない。給料はかつかつなので、基本的な攻略方法としては食費か暖房かを交互に削らないといけない。そして、一人死ぬことで食費は浮き家族の生活は多少楽になるけれども、それは一人見捨てるという選択肢、家族を一人殺すと言う選択肢をPL自らが行わなければならないと言う事です。

 艦これの轟沈システムもプレイヤーの判断ミスによるところが大きく、ロストするという強い衝撃を与えたものでしたが、Papers, Pleaseではプレイヤーの意思で、見捨てなければならないという中々残酷な選択肢を迫られます。架空とはいえ、そして「妻」や「息子」等、顔グラフィックすらない文字だけの存在とはいえ、家族を見捨てると言う選択肢はなかなか苦渋の決断です。

 プレイヤーは家族に寒い思い、ひもじい思いをさせながら、そして時には薬も変えず見捨てるしかない。そう言う状況に追い込まれる事もあり、どうやって家族を守ろうか、豊かに暮らそうかと考えるようになります。そのためにメインパートである審査の仕事を手早くやろうと工夫し、あるいは不正な賄賂やちょっとした副業などに手を染めます。

 全体的な貧しさと言うもの、そして家族を守ろうとする思いが、テロ組織であるEZICの誘いへとプレイヤーをいざない、そして誰しもが一度は通ってしまうであろう貯金の全額没収というシナリオのトラップを踏ませ、これがアルストツカという国への没入感を高める大きな要素として機能しています。

 これはもしかすると面白いゲームの文法として一つ機能するかもしれないので、ゲーム開発をされる方は是非取り入れてみて下さい。

類似ゲーム

 Papers, Pleaseはその面白さから一つのジャンルとなりつつあります。今確認できる範囲では以下のような物が有ります。

Who Is Zombie
帝國の関所番(注:18禁のエロ同人ゲー)

Who Is Zombie

 Who Is ZombieはPapers, Pleaseをよりコンパクトにまとめた内容になっています。

 Papers, Pleaseと比べ1日当たりの時間を短くした代わりに、審査がスピーディーに行えるよう工夫がされています。そして家族を守る要素は避難民を守ると言う形に変更されました。妻や息子といった文字列から人数という数字に変わったことで、犠牲が出る罪悪感は軽減されましたが、その分審査へのモチベーションは下がったように感じます。

帝國の関所番

 帝國の関所番は18禁のエロ同人ゲーです。リンク先に飛ばれる場合は注意されてください。

 審査等については大体同じような時間だと思います。武器の持ち込み禁止という名目等で身体検査を行う訳ですが、この辺りを上手く成人向けの要素に落とし込んでいると思います。代わりに家族を守る要素が無くなったため、お金を稼ぐモチベーションがあまり保てず、美味しい所を逃している気がします。

 ただ、美味しい所は逃したもののセクハラ要素で別角度のモチベーションを産んでいるのも事実なので、プラスマイナスは成人向けという意味においてプラスなのかなと思います。
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