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同人ゲームやフリーゲームはもちろん、ゲームデザイナーを目指す人、これからゲームを作りたい人、今もゲームを作っているがなかなかうまくいかない人向けの、ゲーム開発に関するブログ。

2016/03/18 (Fri)
創作活動とは、嘘をつくこと
この文章を読んでいる人の中で、もし、ドラゴンボールの孫悟空が実在の人物だと思っている人が居たら、精神科の先生のご厄介になった方がいいかもしれない。ドラゴンボールに限らず、創作で作られたものはすべて嘘なのだ。

 のび太くんは実在しないし、カイジと電話番号を交換して通話した人は居ないし、ミナミの帝王に借金を返済している人も実在しない。空条丈太郎も実在しないし、ほむほむも、サザエさんも、ルフィも、コナンも、白波五人衆も、熊五郎も、八五郎も、ヨヨも、オベロンも、皆実在しない。架空の人物でしかない。

 写真にしても、ピントを合わせるため、その周辺はぼやけるが、ピンボケした葉っぱやベンチがそのままの形で元の場所に存在することは無い。テレビのバラエティにも、必ず編集と言う手が入る。カットされた部分は本来無かったわけではないし、編集のしようによっては発言者の本来の意図を歪めて伝える事も出来る。生放送であったとしても出演者の選択によっては思想を偏らせ、嘘の内容をさも事実のように誘導することが出来る。

 500円硬貨にしても、それは実際の所、装飾が施された鉄の塊でしかない。500円硬貨が500円の価値が有るものとして流通しているのは、日本国民全員が、その嘘を心の底から信じ込んでいるからだ。

 結局の所は、どういった内容の嘘で、相手を騙すかでしかない。

 架空の人物が結婚することで幸せになる嘘をつきたい。なら、この人が幸せになって欲しいと願ってもらうために、不幸を背負わせる。その不幸の中でも諦めなかったり耐えたりしている姿をみて同情を植えつけてから、結婚して幸せになる。その幸せを得る過程で、この子が自ら手を下していけば、それはそれで面白い作品にはなると思うが、いじめていた人たちが何かしら不幸な目にあったり、その境遇を救い出してくれた人を作ったりする。

 どうやってその嘘を信じ込ませるか。その為の舞台背景を作っていく作業が設定を作ったり、キャラクターデザインだったり、架空の歴史だったり、架空の国だったりする。そして出来上がってきた嘘の中に、ちょっとした事実や現実を盛り込んでみると、受け取り側はその嘘を事実だと誤認するようになる。

 創作の嘘の中に現実を上手く盛り込んだ例としては民明書房が挙げられると思う。引用の現実に用いられる手段によって、引用されるのであればあるに違いないと思わせることに成功している。似たような事をライブでもやったことが有り、「民明書房から本が出版されます」と言って、適当な本を一冊掲げるだけで、見ていたお客さんは本当に本が出ると勘違いした。民明書房と言えば嘘出版社と、知っている人は知っているが、そうでない人は架空の会社名であっても説得力を持ってしまう。

 嘘が一定期間事実であるかのように報道され、その嘘をつき始めた人物が死去したりした場合、その嘘の真偽が解らなくなってしまい、事実だと言う人、嘘だと言う人の間で論争がおこることが有る。デリケートな話なので筆者の立場での見解だが、これに類する嘘、創作活動は、従軍慰安婦問題や南京大虐殺、フィリピンのタサダイ族などが挙げられる。

 人間、嘘を好む傾向にあり、実際にあるものよりも、自分が感じたものを事実だと思い込む。便宜上「真実」と呼び区別しておくが、人は「真実」を語る際、物証や証言の出所の検証を行わない。自分でついた嘘でさえも利用することもある。証拠を用いずに「真実」が語られ、それが説として成り立っているものが、例えば古代宇宙飛行士説であったり、様々な陰謀論であったり、UFOや幽霊などもこれに属する。

 歴史を扱ったものでも、詳細が細かくなれば細かくなるほど、嘘が紛れ込んでくることになる。そして登場人物に何か苦難があったりすると、共感し、その嘘を信じ込み、疑似体験し、感動を覚える。上手い嘘ほど人を動かす。逆に特にこれと言って苦難の存在しない金太郎は、その話の内容を知っている人が極端に少ない。土地の名士をたたえるだけで、嘘の練り込みが甘く、面白くないからだ。

 よって今から何かを創作する場合、その嘘はどう人を動かすのか、と言う目的を明確にしておかないとどれだけ大作を作ったところで、金太郎の二の舞になってしまう。逆に言えば、自分が今から嘘をつくと明確に理解していれば、嘘の真実味を大きくしていく事が出来るようになる。

 誰かに嘘を話す時にその周辺の人物と口裏を合わせるように、舞台背景という表には出ない嘘を積み重ねていけば、まぁ少なくとも金太郎よりは面白いと言ってもらえるモノが出来るのではないかと思う。

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