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同人ゲームやフリーゲームはもちろん、ゲームデザイナーを目指す人、これからゲームを作りたい人、今もゲームを作っているがなかなかうまくいかない人向けの、ゲーム開発に関するブログ。

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2016/03/01 (Tue)
3×3EYES 聖魔降臨伝 のゲームデザイン


損のデザイン

限定された期間
 なし
リソースの管理
 あり
明示された選択肢
 なし

分析と感想

 漫画、3x3EYESのSFC版RPGで、まぁぶっちゃけるとクソゲーですね。ただ、全体としてのバランスは言う程悪くなかったと思います。

 限定された期間は特になく、シナリオも一本道なので明示された選択肢は存在しません。リソース管理に個性をつけようとしていましたが、原作の八雲が不死身であるため、ここもバランスを崩しやすい箇所でした。という事で、キャラクターのリソースを管理させるのではなく、キャラクターをリソースとして管理させる方向にデザインが行われています。

 キャラクターをリソースとして管理とはどういうことかと言うと、簡単に言えば誰かが死ぬとゲームオーバーとなります。よって、八雲が不死身だからと言って調子に乗っていると、思わぬ人が死んでしまってやり直すことになります。発想としては悪くないし、プレイヤーの損としても機能するため、八雲以外のレベルアップをしようと上手く誘導できていたと思います。

 が、一点致命的なバグ(?)が……。

 パーティは八雲とパイの二名が固定で、3人目がシナリオ進行に応じて出入りする仕組みになっているのですが、3人目が加入時に取得している経験値が0に設定されているのです。もちろんレベルはそのシナリオ開始時の適正レベル位を意識してつけられています。つまり、加入直後は、1レベル上げるために適正レベルの累計分を稼がなければならない訳で、これが苦行なんですね。

 そのイベント開始時の適正レベルとクリア時の適正レベルは当然違う訳ですから3人目はどこかでレベルアップしておかないといけない訳です。

 序盤ならまだしも中盤、終盤、30や40レベルを稼がなければならない苦痛は耐えがたいものがありました。しかし、加入レベルでは絶対にボスを倒せない以上、レベルを上げなければクリアは出来ません。最悪なのは、ラスボスと戦う最終パーティになるとセーブが出来なくなってしまう点でした。もちろん最終盤のパーティーなので適正レベルは高く、そこまで雑魚戦を繰り返し続けなければなりません。

 救済措置では無いのですが、八雲を瀕死状態にしておくとパイが覚醒して全体攻撃をぶっ放してくれるシステムがあり、これはこれで楽なのですが楽な分ただの作業となり苦痛を伴います。

 全体としてそれほど悪くないゲームだったのに、上記のバグがプレイヤーに対してゲーム内で回避できる損としては機能せず、ゲームをすることが損になってしまっていました。そのほかにも色々バグは多いのだが、最低限上記の物さえなければ、少なくとも自分からのクソゲーの評価は無かったと思います。
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