同人ゲームやフリーゲームはもちろん、ゲームデザイナーを目指す人、これからゲームを作りたい人、今もゲームを作っているがなかなかうまくいかない人向けの、ゲーム開発に関するブログ。
2024/11/23 (Sat)
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2016/02/11 (Thu)
キャラクターデザイン
キャラクターのデザインは、ストーリーを作っていく上でも何より重要な要素の一つです。プレイヤーはキャラクターを操作し、キャラクターに話しかけ、キャラクターと戦闘します。だからこそ、主要な立場、役割のキャラクターはしっかりとデザインしておきたいものです。
主人公の目的や大まかなストーリーの流れ、そしてエンディングという物から作ることが多いと思いますが、それだと細部を書いていく際に苦悩する場面が増えてしまいます。先にやらなくてはならないのはそこではない。キャラクターとは、登場人物で、人物という事は人です。であれば人が動く動機は……そう、損です。人は損に動かされます。
人が損に動かされるのであれば、登場人物らも当然ですが何かしらの損に動かされています。つまり、彼らが抱えている損をデザインしましょう。どんな損に直面していて、どのように解決しようとしているのか。これを明確にしてしまえば細部での悩みは小さくなります。それと同時に、「キャラクターが何をしたいのか」がプレイヤーにも伝わりやすくなります。
ドラゴンクエストは、依頼者である王様は国益で損をしています。それに対して竜王は特にこれと言った損をしてはいません。単に描かれていないだけで設定があるのかもしれませんが、恐らく、無いのだと思います。こういった悪役は多く見られますが、ラスボスとして最後に話しかける相手だからこそ成立していると言ってもいいでしょう。ストーリーに良く絡む相手であった場合、このパターンは厳しいです。
俺屍はどうでしょう? 依頼者でもある昼子は確かに朱点により天界の住人を封印されたという損が発生しています。しかし、その朱点もまた、地上の人間によって殺害され、魂は封印をされていました。その封印を解くために、プレイヤー一族に話しかけ、協力し、封印を解かれてからは復讐のために活動しました。朱点に限らず各ダンジョンのボスにはそれなりの損とその回避を望む設定が付与されており、目的が非常に明確で解りやすいキャラクター達でした。一族によく絡むキャラクター達だからこそ、付与された設定と言ってもいいでしょう。
別に復讐だけが損と言うわけではありません。殺意の階層では、連続殺人を手掛けてしまった社長は殺人がバレるかもしれないという損を回避するため社員をその手にかけました。引き金となった松丘は産業スパイモドキの行為や借金などの損を回避するため、西河を殺害しました。そして、社長を裏で操っていた美沙子は、ゲーム会社を継ぎたくないという意思があり、このまま会社が運営されると会社を継がなければならない、と言う損を避けようとしていました。主要人物それぞれが、それぞれの損を回避しようとした結果、出来上がった物語だったのです。この細かさが、良作が良作たる所以と言えるでしょう。
まとめます。ゲームのあらすじがある程度固まったのなら、主要な登場人物に直面している損と、どのように回避しているかをしっかりと定義づけてやりましょう。そうすれば筆が止まった時に、何の損だったかを整理しなおすことで再開がしやすくなるでしょう。
主人公の目的や大まかなストーリーの流れ、そしてエンディングという物から作ることが多いと思いますが、それだと細部を書いていく際に苦悩する場面が増えてしまいます。先にやらなくてはならないのはそこではない。キャラクターとは、登場人物で、人物という事は人です。であれば人が動く動機は……そう、損です。人は損に動かされます。
人が損に動かされるのであれば、登場人物らも当然ですが何かしらの損に動かされています。つまり、彼らが抱えている損をデザインしましょう。どんな損に直面していて、どのように解決しようとしているのか。これを明確にしてしまえば細部での悩みは小さくなります。それと同時に、「キャラクターが何をしたいのか」がプレイヤーにも伝わりやすくなります。
ドラゴンクエストは、依頼者である王様は国益で損をしています。それに対して竜王は特にこれと言った損をしてはいません。単に描かれていないだけで設定があるのかもしれませんが、恐らく、無いのだと思います。こういった悪役は多く見られますが、ラスボスとして最後に話しかける相手だからこそ成立していると言ってもいいでしょう。ストーリーに良く絡む相手であった場合、このパターンは厳しいです。
俺屍はどうでしょう? 依頼者でもある昼子は確かに朱点により天界の住人を封印されたという損が発生しています。しかし、その朱点もまた、地上の人間によって殺害され、魂は封印をされていました。その封印を解くために、プレイヤー一族に話しかけ、協力し、封印を解かれてからは復讐のために活動しました。朱点に限らず各ダンジョンのボスにはそれなりの損とその回避を望む設定が付与されており、目的が非常に明確で解りやすいキャラクター達でした。一族によく絡むキャラクター達だからこそ、付与された設定と言ってもいいでしょう。
別に復讐だけが損と言うわけではありません。殺意の階層では、連続殺人を手掛けてしまった社長は殺人がバレるかもしれないという損を回避するため社員をその手にかけました。引き金となった松丘は産業スパイモドキの行為や借金などの損を回避するため、西河を殺害しました。そして、社長を裏で操っていた美沙子は、ゲーム会社を継ぎたくないという意思があり、このまま会社が運営されると会社を継がなければならない、と言う損を避けようとしていました。主要人物それぞれが、それぞれの損を回避しようとした結果、出来上がった物語だったのです。この細かさが、良作が良作たる所以と言えるでしょう。
まとめます。ゲームのあらすじがある程度固まったのなら、主要な登場人物に直面している損と、どのように回避しているかをしっかりと定義づけてやりましょう。そうすれば筆が止まった時に、何の損だったかを整理しなおすことで再開がしやすくなるでしょう。
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色々ありすぎでどれを名乗ろうか
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男性
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素材屋GY.Materialsを運営。
TRPGや同人ゲームなどを制作。イベントプロデュース等。
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