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同人ゲームやフリーゲームはもちろん、ゲームデザイナーを目指す人、これからゲームを作りたい人、今もゲームを作っているがなかなかうまくいかない人向けの、ゲーム開発に関するブログ。

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2016/04/06 (Wed)
処女作は学ぶ前に作ろう
ゲームを作るための勉強はなんですか、と言う質問を割と良く見かけます。技術としてはプログラミングを学ぶ必要はあるかもしれませんが、別にプログラミングを学ばなくともゲームは作れます。ツクールであれば、手間はかかるがスイッチの管理だけでも十分ゲームを作ることは出来ますし、それこそブログで昔のゲームブック形式のゲームを作る事だって可能です。

 で、だいたいこういう質問をする人ほどゲームを完成させられない傾向がありますし、そもそも手を付けません。どんなものを作るか、と言う具体的なイメージが一切なく、「ゲーム」という漠然とした憧れがあるだけだからですね。

 逆に、適当に気に入ったツールを手にしてそのツールで出来る事を探り、実験を繰り返す人の方が何かしらの完成までたどり着きやすいです。

 両者の違いは何かと言うと、単に手を付けているか否かでしかありません。しかし、この差はとても大きなものです。手を付けなければわからないことは山のようにあります。自分が今何を解っていて何を解っていないかは自分自身では意外と解らないものです。それを明確にするには、失敗なり成功なりを体験するしかありません。

 失敗して初めて、今、何を学ぶべきかが見えて来ます。そして、今、特に学ばなくてもいいものも明確になります。自分自身の向き不向きは自分にしか解らないが、それを知るためには経験が必要です。

 車の免許を持っている人は解ると思うのですが、免許を取る前と取った後では助手席に乗った際に見る場所が異なるはずです。免許を取る前はただ景色を見、車を見たとしても漠然と見ていたと思いますが、免許を取ると、目の前の車とその先、どんな風に動くかをある程度予想するようになりますし、曲がる際、ドライバーと一緒に安全確認をしてしまうようになります。

 同じように、一冊の本を読んだ際、ゲームを一本作る前と作った後では書いている内容に差がでてきます。もちろん出版物なので書かれている内容そのものに変化はありません。受け取る内容に、見落としや、こういう事を言っていたのかと言う再発見が必ずあります。

 同じ事件を見ても人によって受け取り方が違います。昨日の自分と今日の自分は別人と言えます。ましてや一年後ともなれば他人も同然。その間にどんな経験をしたかで、同じものを見ても印象が変わるものなのですから、学ぶより先にまず経験を積む事が大事です。

 渾身の一作を発表したいのなら、渾身の一作が出来るまで完成させた作品をボツにすればいいんです。発表しなければ何の問題もありません。そして、完成させなければボツも作れないし、ボツが無ければ自分の足りない部分も理解できません。

 悩む前に手を付けること。まずやること。創作の鉄則ですね。という事でまずやりましょう。
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