同人ゲームやフリーゲームはもちろん、ゲームデザイナーを目指す人、これからゲームを作りたい人、今もゲームを作っているがなかなかうまくいかない人向けの、ゲーム開発に関するブログ。
2024/11/21 (Thu)
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2016/06/23 (Thu)
ニコ動への投稿は非営利にはならない
個人的にゲーム実況はされる側にもメリットがあるためやってもらう分には構わないのですが、作者によっては嫌がる人も居ます。よって規約などで非営利ならokだが、営利ならNGなどと言った制限を加える事が有ります。これら規約は作者の持つ著作権の範囲内で効果を発揮します。
営利、非営利について触れる機会というのが少ないため、恐らく「動画作者当人にお金が発生していなければ非営利」「動画作者当人にお金が発生していたら営利」という分け方をしているのだと思いますが、実はこの線引きは著作権的には間違いでして。
ニコ動の場合、プレミアム会員と言う形で、見る側が動画の受信に対価を支払う場合があります。また、ニコ動そのものは投稿された動画を配信して利益を出しているので、どれだけ取り繕った所で非営利目的とはなりません。
例えばデパートで流れているBGMは、聞くだけなら無料だしそれを目的に聞くだけ聞いて帰るなら無料ではあります。が、利用法としては…無い環境を良くするための利用で商売に使っているため、著作権の例外とはなりません。デパートの屋上での無料公演も同じ理由で著作権侵害の対象となります。
規約の内容については、どういった意図で書こうとしているのかはしっかりと意識しておかないと予想もつかない使われ方をすることが有りますし、どういう意味なのかも使う側は押さえておかないとトラブルの元となります。
非営利目的と言う言葉が何を意味するのかを知らず、規約の内容について議論している人を多々見かけますが、その手の議論を見る度に「動画投稿者にお金が発生しないのであれば」といったストレートな書き方にした方が、「非営利」とするよりも伝わりやすいのではないかと思います。
# 余談ですが、ニコ動自身も間違った使い方をしているので、余計に混乱を招いているように思います。
本来は契約を作る際に、一般的な常識から逸脱していたら無効と言った具合に使われるものです。何が公序良俗かは時代によって変化するし、下手すると人によっても違います。よって、規約に記載されたものを鵜呑みにすると、後々「アダルトに使わないでください。公序良俗に反する物は禁止しています」というお手紙を貰う事になる……かもしれません。(もちろんこの時に「公序良俗とは~」という反論をするのはNG)
大雑把な物差しをつけると、公序は「公の秩序」なので、犯罪ではないものや、法律に違反しない物を指します。良俗は「善良の風俗」、要は常識の範囲内を指します。常識の範囲内は解釈が非常に難しいのですが、違法ではないにせよどうだろうかと疑われるような行為、例えば、「結婚して無ければ浮気はOKだから、何人と関係を持っても良い」と言う意見をどう見るか、という話になります。
上記の例の回答は、まぁ、人によって異なるとは思います。よって、公序良俗に反する使い方として何かを具体的に禁止する、というのはやはり難しくは有ります。
この公序良俗と言う言葉を「性的な物への使用を禁止」という意味でに使う人が居るが、それは大間違いです。モザイクをかける等、流通しているものと同様の処置を取れば、今機能している法律に沿う形なので公序には沿います。性的なコンテンツが良俗に反するのであれば、世の中に流通しているAV全てが商売として成り立たなくなってしまうし、AV女優と言う職業も無くなってしまいます。
これも性的な物への使用を禁止したいのであればそう名言したほうが良いように思います。公序良俗に反するとした場合は、大雑把には違法な物といったニュアンスで記述した方がいいでしょう。
色んな人の使い道に影響を与えるものなので、こと規約を書く側に回る際には、なるべく正しい日本語を使うように心がけていただけましたら有難いです。
営利、非営利について触れる機会というのが少ないため、恐らく「動画作者当人にお金が発生していなければ非営利」「動画作者当人にお金が発生していたら営利」という分け方をしているのだと思いますが、実はこの線引きは著作権的には間違いでして。
ニコ動の場合、プレミアム会員と言う形で、見る側が動画の受信に対価を支払う場合があります。また、ニコ動そのものは投稿された動画を配信して利益を出しているので、どれだけ取り繕った所で非営利目的とはなりません。
例えばデパートで流れているBGMは、聞くだけなら無料だしそれを目的に聞くだけ聞いて帰るなら無料ではあります。が、利用法としては…無い環境を良くするための利用で商売に使っているため、著作権の例外とはなりません。デパートの屋上での無料公演も同じ理由で著作権侵害の対象となります。
規約の内容については、どういった意図で書こうとしているのかはしっかりと意識しておかないと予想もつかない使われ方をすることが有りますし、どういう意味なのかも使う側は押さえておかないとトラブルの元となります。
非営利目的と言う言葉が何を意味するのかを知らず、規約の内容について議論している人を多々見かけますが、その手の議論を見る度に「動画投稿者にお金が発生しないのであれば」といったストレートな書き方にした方が、「非営利」とするよりも伝わりやすいのではないかと思います。
# 余談ですが、ニコ動自身も間違った使い方をしているので、余計に混乱を招いているように思います。
公序良俗も同様
営利非営利の話と同様に、公序良俗も誤解されて使われる事が多い文言です。具体的に言うと、「公序良俗に反するもの」と「アダルトコンテンツへの使用」は同じではありません。本来は契約を作る際に、一般的な常識から逸脱していたら無効と言った具合に使われるものです。何が公序良俗かは時代によって変化するし、下手すると人によっても違います。よって、規約に記載されたものを鵜呑みにすると、後々「アダルトに使わないでください。公序良俗に反する物は禁止しています」というお手紙を貰う事になる……かもしれません。(もちろんこの時に「公序良俗とは~」という反論をするのはNG)
大雑把な物差しをつけると、公序は「公の秩序」なので、犯罪ではないものや、法律に違反しない物を指します。良俗は「善良の風俗」、要は常識の範囲内を指します。常識の範囲内は解釈が非常に難しいのですが、違法ではないにせよどうだろうかと疑われるような行為、例えば、「結婚して無ければ浮気はOKだから、何人と関係を持っても良い」と言う意見をどう見るか、という話になります。
上記の例の回答は、まぁ、人によって異なるとは思います。よって、公序良俗に反する使い方として何かを具体的に禁止する、というのはやはり難しくは有ります。
この公序良俗と言う言葉を「性的な物への使用を禁止」という意味でに使う人が居るが、それは大間違いです。モザイクをかける等、流通しているものと同様の処置を取れば、今機能している法律に沿う形なので公序には沿います。性的なコンテンツが良俗に反するのであれば、世の中に流通しているAV全てが商売として成り立たなくなってしまうし、AV女優と言う職業も無くなってしまいます。
これも性的な物への使用を禁止したいのであればそう名言したほうが良いように思います。公序良俗に反するとした場合は、大雑把には違法な物といったニュアンスで記述した方がいいでしょう。
色んな人の使い道に影響を与えるものなので、こと規約を書く側に回る際には、なるべく正しい日本語を使うように心がけていただけましたら有難いです。
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色々ありすぎでどれを名乗ろうか
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TRPGや同人ゲームなどを制作。イベントプロデュース等。
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