同人ゲームやフリーゲームはもちろん、ゲームデザイナーを目指す人、これからゲームを作りたい人、今もゲームを作っているがなかなかうまくいかない人向けの、ゲーム開発に関するブログ。
2024/11/21 (Thu)
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2016/03/18 (Fri)
創作活動とは、嘘をつくこと
この文章を読んでいる人の中で、もし、ドラゴンボールの孫悟空が実在の人物だと思っている人が居たら、精神科の先生のご厄介になった方がいいかもしれません。ドラゴンボールに限らず、創作で作られたものはすべて嘘なんですよね。つまり、作家は嘘をつく仕事です。
のび太くんは実在しませんし、カイジと電話番号を交換して通話した人は居ませんし、ミナミの帝王に借金を返済している人も実在しません。空条丈太郎も実在しませんし、ほむほむも、サザエさんも、ルフィも、コナンも、白波五人衆も、熊五郎も、八五郎も、ヨヨも、オベロンも、皆実在しません。架空の人物です。
写真にしても、ピントを合わせるためその周辺はぼやけるが、ピンボケした葉っぱやベンチがそのままの形で元の場所に存在することはありません。テレビのバラエティにも必ず編集と言う手が入ります。カットされた部分は本来無かったわけではありませんし、編集のしようによっては発言者の本来の意図を歪めて伝える事も出来ます。生放送であったとしても出演者の選択によっては思想を偏らせ、嘘の内容をさも事実のように誘導することが出来ます。
500円硬貨にしても、それは実際の所、装飾が施された鉄の塊でしかありません。500円硬貨が500円の価値が有るものとして流通しているのは、日本国民全員が、法律によって保護されたその嘘を心の底から信じ込んでいるからです。
結局の所はどういった内容の嘘で相手を騙すかでしかありません。
架空の人物が結婚することで幸せになる嘘をつきたいのであれば、この人が幸せになって欲しいと願ってもらうために、不幸を背負わせます。その不幸の中でも諦めなかったり耐えたりしている姿をみて同情を植えつけてから、結婚して幸せになる。その幸せを得る過程で、この子が自ら手を下していけばそれはそれで面白い作品にはなると思うが、いじめていた人たちが何かしら不幸な目にあったり、その境遇を救い出してくれた人を作ったりします。
どうやってその嘘を信じ込ませるか。その為の舞台背景を作っていく作業が設定を作ったり、キャラクターデザインだったり、架空の歴史だったり、架空の国だったりする訳です。そして出来上がってきた嘘の中に、ちょっとした事実や現実を盛り込んでみると、受け取り側はその嘘を事実だと誤認するようになります。
創作の嘘の中に現実を上手く盛り込んだ例としては民明書房が挙げられるでしょう。引用という現実に用いられる手段によって、引用されるのであればあるに違いないと思わせることに成功しました。似たような事をライブでもやったことが有り、「民明書房から本が出版されます」と言って適当な本を一冊掲げるだけで、見ていたお客さんは本当に本が出ると勘違いしました。民明書房と言えば嘘出版社と、知っている人は知っているがそうでない人は架空の会社名であっても説得力を持ってしまいます。
嘘が一定期間事実であるかのように報道され、その嘘をつき始めた人物が死去したりした場合はその嘘の真偽が解らなくなってしまい、事実だと言う人、嘘だと言う人の間で論争がおこることが有ります。デリケートな話なので自分の立場での見解ですが、これに類する嘘、創作活動は、従軍慰安婦問題や南京大虐殺、フィリピンのタサダイ族などが挙げられます。
人間、嘘を好む傾向にあります。実際にあるものよりも、自分が感じたものを事実だと思い込みたがります。便宜上「真実」と呼び区別しておきますが、人は「真実」を語る際、物証や証言の出所の検証を行いません。自分でついた嘘でさえも利用することがあります。証拠を用いずに「真実」が語られ、それが説として成り立っているものが、例えば古代宇宙飛行士説であったり、様々な陰謀論であったり、UFOや幽霊、あるいはJASRACのデマなどもこれに属します。
歴史を扱ったものでも、詳細が細かくなれば細かくなるほど嘘が紛れ込んでくることになります。そして登場人物に何か苦難があったりすると、共感し、その嘘を信じ込み、疑似体験し、感動を覚えます。上手い嘘ほど人を動かします。逆に特にこれと言って苦難の存在しない金太郎が挙げられますが、金太郎のお話はその内容を知っている人って極端に限られています。土地の名士をたたえるだけで嘘の練り込みが甘く、面白くないからです。
よって今から何かを創作する場合、その嘘はどう人を動かすのか、と言う目的を明確にしておかないとどれだけ大作を作ったところで、金太郎の二の舞になってしまいます。逆に言えば、自分が今から嘘をつくと明確に理解していれば、嘘の真実味を大きくしていく事が出来るようになります。
誰かに嘘を話す時にその周辺の人物と口裏を合わせるように、舞台背景という表には出ない嘘を積み重ねていけば、少なくとも金太郎よりは面白いと言ってもらえるモノが出来るのではないかと思います。
のび太くんは実在しませんし、カイジと電話番号を交換して通話した人は居ませんし、ミナミの帝王に借金を返済している人も実在しません。空条丈太郎も実在しませんし、ほむほむも、サザエさんも、ルフィも、コナンも、白波五人衆も、熊五郎も、八五郎も、ヨヨも、オベロンも、皆実在しません。架空の人物です。
写真にしても、ピントを合わせるためその周辺はぼやけるが、ピンボケした葉っぱやベンチがそのままの形で元の場所に存在することはありません。テレビのバラエティにも必ず編集と言う手が入ります。カットされた部分は本来無かったわけではありませんし、編集のしようによっては発言者の本来の意図を歪めて伝える事も出来ます。生放送であったとしても出演者の選択によっては思想を偏らせ、嘘の内容をさも事実のように誘導することが出来ます。
500円硬貨にしても、それは実際の所、装飾が施された鉄の塊でしかありません。500円硬貨が500円の価値が有るものとして流通しているのは、日本国民全員が、法律によって保護されたその嘘を心の底から信じ込んでいるからです。
結局の所はどういった内容の嘘で相手を騙すかでしかありません。
架空の人物が結婚することで幸せになる嘘をつきたいのであれば、この人が幸せになって欲しいと願ってもらうために、不幸を背負わせます。その不幸の中でも諦めなかったり耐えたりしている姿をみて同情を植えつけてから、結婚して幸せになる。その幸せを得る過程で、この子が自ら手を下していけばそれはそれで面白い作品にはなると思うが、いじめていた人たちが何かしら不幸な目にあったり、その境遇を救い出してくれた人を作ったりします。
どうやってその嘘を信じ込ませるか。その為の舞台背景を作っていく作業が設定を作ったり、キャラクターデザインだったり、架空の歴史だったり、架空の国だったりする訳です。そして出来上がってきた嘘の中に、ちょっとした事実や現実を盛り込んでみると、受け取り側はその嘘を事実だと誤認するようになります。
創作の嘘の中に現実を上手く盛り込んだ例としては民明書房が挙げられるでしょう。引用という現実に用いられる手段によって、引用されるのであればあるに違いないと思わせることに成功しました。似たような事をライブでもやったことが有り、「民明書房から本が出版されます」と言って適当な本を一冊掲げるだけで、見ていたお客さんは本当に本が出ると勘違いしました。民明書房と言えば嘘出版社と、知っている人は知っているがそうでない人は架空の会社名であっても説得力を持ってしまいます。
嘘が一定期間事実であるかのように報道され、その嘘をつき始めた人物が死去したりした場合はその嘘の真偽が解らなくなってしまい、事実だと言う人、嘘だと言う人の間で論争がおこることが有ります。デリケートな話なので自分の立場での見解ですが、これに類する嘘、創作活動は、従軍慰安婦問題や南京大虐殺、フィリピンのタサダイ族などが挙げられます。
人間、嘘を好む傾向にあります。実際にあるものよりも、自分が感じたものを事実だと思い込みたがります。便宜上「真実」と呼び区別しておきますが、人は「真実」を語る際、物証や証言の出所の検証を行いません。自分でついた嘘でさえも利用することがあります。証拠を用いずに「真実」が語られ、それが説として成り立っているものが、例えば古代宇宙飛行士説であったり、様々な陰謀論であったり、UFOや幽霊、あるいはJASRACのデマなどもこれに属します。
歴史を扱ったものでも、詳細が細かくなれば細かくなるほど嘘が紛れ込んでくることになります。そして登場人物に何か苦難があったりすると、共感し、その嘘を信じ込み、疑似体験し、感動を覚えます。上手い嘘ほど人を動かします。逆に特にこれと言って苦難の存在しない金太郎が挙げられますが、金太郎のお話はその内容を知っている人って極端に限られています。土地の名士をたたえるだけで嘘の練り込みが甘く、面白くないからです。
よって今から何かを創作する場合、その嘘はどう人を動かすのか、と言う目的を明確にしておかないとどれだけ大作を作ったところで、金太郎の二の舞になってしまいます。逆に言えば、自分が今から嘘をつくと明確に理解していれば、嘘の真実味を大きくしていく事が出来るようになります。
誰かに嘘を話す時にその周辺の人物と口裏を合わせるように、舞台背景という表には出ない嘘を積み重ねていけば、少なくとも金太郎よりは面白いと言ってもらえるモノが出来るのではないかと思います。
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色々ありすぎでどれを名乗ろうか
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男性
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素材屋GY.Materialsを運営。
TRPGや同人ゲームなどを制作。イベントプロデュース等。
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